花粉症と慢性鼻炎の鼻水と鼻づまり
鼻の歪みは、鼻炎や花粉症の鼻水と鼻づまりの原因になりやすい。
花粉症・アレルギー性鼻炎は、鼻の歪みが原因かも知れない。
「突然くしゃみが出て、透明な鼻水が出てきて、かんでもかんでも止まらないんです」「鼻水と鼻づまりで困っています」といった訴えが、花粉が飛び交う時期には多くなります。
日本人の3人に1人が、花粉症と言われています。
- スギ(2~4月)
- ひのき(3~4月)
- ブタクサ(8~9月)など
花粉症のつらさが現れる時期は限られてはいるものの、花粉症によるくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみはわずらわしい限りで、お仕事や日々の生活に大きな支障をきたしてしまいます。
鼻水・鼻づまり・くしゃみ・かゆみ・目のかゆみなどの花粉による辛さは、花粉の飛散状況に合わせて、その場しのぎではない根本的な対策が必要です。
※ 複数の花粉アレルギーを持つ『多重花粉症』のご来院者も急増しております。
※ ダニが9月に産卵期をむかえる関係で、秋は花粉以外にもダニのフンや死骸によるアレルギー症状が出ることがあります。
花粉症が増加している原因
- 戦後に植林された杉が、たくさんの花粉を飛散していること
- 大気汚染や食生活の欧米化が、アレルギーを助長していること
- ハウスダスト・ダニなどが蔓延しやすい、気密性の高い住まいの増加
花粉症で現れる不調
花粉症の四大不調
- くしゃみ
- 鼻水
- 鼻づまり
- 目のかゆみ
※鼻炎や花粉症には、 副鼻腔炎も伴い後鼻漏(こうびろう)といった、鼻水が喉に流れてくる症状も出ることもあります。
花粉症や鼻炎による鼻づまりは、睡眠時無呼吸症候群の原因になることがあります。
花粉症・鼻炎を放置していると鼻詰まりからいびきが酷くなり、睡眠時無呼吸症候群(SAS: Sleep Apnea Syndrome)といって、睡眠中に呼吸がたびたび止まるような状態になることがあります。
日中に激しい眠気を伴い、集中力と気力が低下し仕事に支障をきたし、不整脈や息切れ動悸などの心臓や血管の病気にもつながる怖い病気です。
ご自身の喉の奥を鏡に映して確認してみて、喉が狭くなっている場合は無呼吸症候群になっている可能性が高いです。
>睡眠時呼無吸症候群(SAS)といびきの息苦しさのページへ
>鼻づまりをなおすためにのページへ
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花粉症のしくみ
風邪をひいているわけでもないのに、くしゃみや鼻水が続く花粉症はアレルギー性の鼻炎であり、免疫と深く関係しています。
私たちの身体の中にある免疫機能は、異物を排除するはたらきを持っています。
花粉症の方の場合、花粉が鼻に入ってくると鼻粘膜の肥満細胞に抗体IgEが作られます。
そしてその抗体の量が限度を超えると、肥満細胞からヒスタミンを出して、くしゃみ・鼻水などで花粉を追い出そうとするのです。
すなわち免疫機能が過剰にはたらいて、本来なら身体に害のないものまで異物とみなし、くしゃみや鼻水で排除しようとしている、抗原抗体反応が花粉症の正体なのです。
※アレルギーの原因物質のアレルゲンに対して、どのようなアレルギー抗体(IgE)ができているかを調べる、アレルギー検査の「特異的IgE検査」がアレルギー検査として一般的です。
つらい花粉症の原因は、鼻の歪みなのかも知れない。
上で説明したような花粉症の状態は、鼻の粘膜が花粉に対して過敏に反応してしまうことが原因です。
鼻が曲がっていると、そのような鼻の粘膜過敏を引き起こします。
鼻の歪みは、鼻の粘膜や血管を圧迫し、鼻の粘膜のはたらきをくるわせてしまうのです。
鼻の歪みは花粉症だけでなく、ハウスダスト・ダニ等に対するアレルギー性鼻炎の原因にもなることがあります。
鼻の歪み セルフチェック
(1) 正面から見て、顔面の正中線と鼻の正中線のズレ、 小鼻の脹らみ方の左右差がないか ?
(2) 下側から見て、鼻の穴の大きさ、形に左右差がないか ?
(3) 鼻の粘膜が赤く腫れあがってないか ?
左右の鼻の間、つまり鼻の真ん中のしきり部分が鼻中隔で、たくさんの血管が集中していて、鼻炎の抗原抗体反応が起こると腫れてしまう部分です。
花粉による目のかゆみ症状
花粉による目の辛さは「アレルギー性結膜炎」と呼ばれています。
アレルゲンである花粉が、眼の結膜に炎症を起こしている状態です。
鼻と目は、鼻涙管によってつながっていますので、鼻に歪みがあると目にも炎症が起きて、花粉による目のかゆみ、充血に悩まされることになります。
またドライアイの方は、涙の出方が悪いために、眼を洗浄する機能が低下しているので、花粉が眼の中に滞留しがちになり、花粉による目のかゆみに悩まされやすい傾向にあります。
>ドライアイ・目の乾き予防のページへ
マスクや薬による花粉対策について
現在花粉対策で一般的なものとして、抗アレルギー薬・抗ヒスタミン薬・ステロイド剤等を使用した点鼻薬・点眼薬やマスク等での対策がありますが、それらの方法はその場しのぎにしかすぎません。
花粉に対して過敏に反応してしまう鼻の状態に対処しないと、根本的な花粉症への対処にはならず、毎年花粉症に悩まされ、対策を講じなければならないことでしょう。
しかし鼻の歪みを矯正して、花粉に過敏に反応してしまうという体質を変えることができれば、毎年悩まされていた花粉症のわずらわしさが軽減していくのです。
抗原抗体反応をブロックする薬・漢方薬・レーザー手術等の花粉対策に関しては、確実な方法ではないということと同時に、その副作用のリスクが少なからずありおすすめいたしません。
鼻の歪み矯正 花粉症・アレルギー性鼻炎の施術
十全治療院では、上部頸椎の矯正によって鼻の歪みを矯正いたします。
矯正によって、脳からの指令が全身を正しい状態へ導いた結果として、顔の歪みがとれていきます。
鼻の骨は顔の骨格の一部であるため、顔の歪みがとれると鼻も一緒に変化しますので、鼻の通りがよくなって、花粉症と鼻炎のつらさも自然に軽減します。
>施術の方法と特長のページへ
>顔の歪み矯正例のページへ
>鼻づまりをなおすためにのページへ
(※ 効果には個人差があり、すべての方に同じ効果を保証するものではありません。)
(※ 効果には個人差があり、すべての方に同じ効果を保証するものではありません。)
花粉症の施術 ~あるご来院者様の例~
それはある2月の中旬に10時のオープンと同時に、白いマスクとスキー用のゴーグルに近い形の眼鏡をかけた中年の男性が駆け込んで来られて、眉間にシワを寄せながら、「1月にこちらへ来たBの紹介なんですが、奴のように2回で、この俺の花粉症を良くして下さいよ!」と捲くし立てられました。
そう聞かされた私も、最初は何のことだかはっきり分からなくて、「確かBさんは、腰痛のつらさがよくなられたのは覚えていますが、花粉症もよくなられたのですか?」とその白マスクの男性のテンポにはまって思わず聞き返してしまいました。
Bさんの主訴は腰痛と胸の痛みでしたので、「花粉症で苦しんでいる」とまではお伺いしていませんでした。
しかし2回目の施術後の帰り際、「腰も楽になりましたが、鼻づまりがなくなりました」と言われたのを思い出しました。
Bさんは腰椎の歪みがとれて腰痛が楽になっただけでなく、頭蓋骨の歪みも矯正されて、頭蓋骨を構成する骨の一部である鼻の骨の歪み(鼻中隔弯曲症)が正されて鼻の通りがよくなったのです。
(頭蓋骨は15種23個の骨がジグソーパズルのようにかみ合っているような構造です。)
花粉症による目のかゆみと涙も、鼻涙管で鼻と眼はつながっていますから、鼻の歪みが正されれば自動的になくなります。
(※ 効果には個人差があり、すべての方に同じ効果を保証するものではありません。)
白マスクの男性ですが、2月中旬からの施術スタートということもあり、その年の花粉シーズン中に完全にスッキリするには至りませんでしたが、つらさは半減しました。そして翌年からは、花粉症のつらさは現れなくなりました。また施術の副産物として右膝の痛みも改善してしまいました。
結局白マスクさんは、15回の施術で頑固だった花粉症もほとんど楽になられました。
彼の鼻が曲がっていたのは、高校時代にサッカーの試合で、ヘディングをしようとして相手の頭と鼻がぶつかったのと、成人してから草野球で硬球の飛球を鼻でもろに受けたことが原因でした。そのためによくなるまでには時間が掛かりました。
途中、鼻が移動している最中に頭が痛くなったり、鼻水・くしゃみ・鼻血が出たりなどの好転反応が伴いましたが、これは正座して立ち上がった後にしばらくの間、足が痺れ(しびれ)たり痛んだりするのと同じで、神経の通りが悪い状態から突然通りがよくなったということの表われです。
体が修復していく過程で起こる一過性の現象ですので、ダメージが残るわけではありません。
頭痛は、頭蓋骨の歪みによる神経圧迫が改善される時に、鼻血は、鼻の骨が移動している時にそれぞれ起こったのです。
(※ 効果には個人差があり、すべての方に同じ効果を保証するものではありません。)