冷え性 改善 血流
体の歪み矯正で血流をよくする、冷え性の対策
血流をよくして、冷え性対策
全身が冷えて、体温が36℃を切っているような状態になっていませんか。
夏場のエアコンが効いているところでは、苦痛に感じることが多くないでしょうか。
冷えのせいで憂鬱な毎日を送っている方は少なからずいらっしゃいますが、根本的な改善は一筋縄ではいかないようです。
重度の冷え性の場合は、いくら暖房が効いていても体全身が冷えきってしまうことがあるようです。
使い捨てカイロや漢方薬・ツボ押し・足湯などで体を温めようとしても、その場しのぎに終わってしまいます。
このページでは、つらい全身の冷え性の原因について説明いたします。
冷え性の2つのタイプ
冷え性には大きく分けて、2つのタイプがあります。
末梢循環トラブルである手足の冷えなどの末端冷え性のタイプと、全身が冷えてしまうタイプの2つです。
手足の冷えが特にお困りの方は以下のページをご覧ください。
足冷え 血流促進のページへ
全身冷え性の主たる原因
①横隔膜の歪みにより、全身の血行不良が起きる。
横隔膜の位置異常が、全身(特に下半身)に血行不良と血流不足を引き起こし、全身が冷えてしまっている可能性があります。特にお腹が冷えるのが特徴です。
横隔膜は体の外からは見えませんが、肋骨下部に位置しているお椀を伏せたような形状をした筋肉で、人体最大の呼吸筋です。そして横隔膜の中央には、心臓から出た水道管のように太い血管の腹大動脈が突き抜けています。
その腹大動脈を横隔膜の歪みにより圧迫してしまうのです。
全身に血液を運ぶ血管が圧迫された結果、血行不良から全身の冷えへとつながります。
そしてその横隔膜の歪みを引き起こす原因が、首の骨である頸椎4番の歪みです。
横隔膜へ向かって流れる神経である、横隔神経は頚椎4番の下から出ています。そのため頚椎4番の歪みはその横隔神経を圧迫し、横隔膜の動きを妨げ、結果として横隔膜の位置異常を招くのです。
頚椎4番の歪み→横隔神経の圧迫→横隔膜の歪み→腹大動脈の圧迫→全身の血行不良→全身の冷え という形です。
そのため大元の原因は、頸椎4番の歪みと言うことができます。
横隔膜
※横隔膜は心臓や胃の近くに位置しているので、歪んでしまうと冷えと同時に胃痛症状や不整脈・動悸も伴っている場合もあります。
胃痛や不整脈・動悸で特にお困りの方は、以下のページをご覧ください。
胃痛症状の原因のページへ
動悸・不整脈が楽になった例のページへ
②体力の低下による、全身の冷え
全身が冷えるという方の中でも、体温が36℃より低い状態が続いているというような場合は、体力が極端に落ちてしまっていることが大きな原因として考えられます。
新陳代謝を自ら抑えて、生体が体温を低く設定しているために体温が上がらない状態です。皮膚の毛穴や毛細血管を閉じて外へ体熱を放散しないようにして、体力を温存しようとしているのです。
これ以上体の状態を悪化させないように努めている、本能的な防御作用であると言えます。
例えば食中毒に遭った時、軽い場合は下痢程度で済みますが、極めて重篤な場合は寒気が伴います。
これは食中毒によって体力が極端に落ちてしまっているために、体内の活動を抑えて体力を温存しようとしているために寒気が伴うのです。
すなわち、全身の冷えがある方は体力を回復させる必要があります。
体力の低下の原因として、不眠や慢性疲労・免疫力の低下などが考えられます。
不眠症と快眠体のページへ
倦怠感と慢性疲労のページへ
免疫力と自律神経のページへ
③自律神経の乱れによる冷え ~ 交感神経優位による血流トラブル
自律神経の乱れも全身の血流に対して悪影響を与え、冷えの原因にもなります。
過度なストレスなどで交感神経優位が続いていると、過度に血管を収縮させます。
それによって血管が狭くなり、血行トラブルが起きると、体温が低下して全身の冷えを招きます。
自律神経の乱れは冷えの他にも様々な不調を招きます。
自律神経失調症 自律神経の乱れのページへ
④皮膚の体温調節機能不全による冷え
皮膚が荒れていると、皮膚呼吸・体温調節がうまく機能せず、全身の冷えにつながります。
特にアトピー性皮膚炎がある方は、体全体に冷えを感じることが多いです。
肌荒れと乾燥肌のページへ
⑤褐色脂肪細胞不活性による、全身の冷え
体の状態が整っていれば、体が寒さを感じるのに応じてエネルギーを貯える細胞の白色脂肪細胞から褐色脂肪細胞への燃料供給がなされ、それを燃焼して熱を発生させることで体温を上げることができます。
すなわち、褐色脂肪細胞が活発に働くことができれば、そこで熱を生み出し体温も基礎代謝も上昇して全身に温かい血液を送ることができるので、全身が冷えてしまうことは避けられるのです。
しかし、首が歪んでしまって手への神経伝達がうまく運んでいない状態だと、褐色脂肪細胞を活性化させるのが困難になってしまい、体が冷えているときでも体温を上げることができません。
手は冷えを感じるセンサーである冷点が多く、正常であれば手がスイッチとなって褐色脂肪細胞を活性化させます。
しかし首が歪んでいると、首から手へ流れる神経の束(腕神経叢)が圧迫され、手のセンサーから脳への伝達がうまく行われなくなってしまいます。そのため褐色脂肪細胞が不活性となり、体が自力で冷えを改善することができなくなってしまうのです。
また、手は全身の中で脳における感覚野の領域がもっとも広い場所であるため、首が歪んで手に流れる神経がうまくはたらかないと様々な不調を招きます。
全身の冷え対策になる、体の歪み矯正
十全治療院では、脳から全身への神経の流れを妨害している首の一点矯正を行います。
脳の力が正しくはたらくと血流がよくなり、その場しのぎにならない根本的な全身の冷えの対策につながります。
首の一点矯正
施術後に「冷えていたお腹が温かくなった」というようなお声をいただくことがあります。
顔の歪みがとれてきたり、曲がっていた足の指が伸びることで、脳からの指令が全身に届いている様子をご確認ください。