Q. 鞄を右側ばかりで持っていますが、意識して反対側でも持つべきでしょうか ?
A. 持ちやすい方の手で持つようにしてください。
体が歪んでいると、どうしても持ちやすい腕でばかりで荷物を持つようになります。しかし、これを意識して反対側に持つようにすると余計なところに負担がかかることになってしまいます。そのため、持ちやすい方に持っていて大丈夫です。
例えば、ショルダーバックなどを「右肩で持っているとずり落ちてしまうので、つい左肩にばかりかけてしまう」というようなことがあります。脳が判断して、体が楽な状態で行動できるような持ち方をしているのです。
本能的に体がさらに歪まないように工夫して行動しているわけですから、本能の計らいに任せている方が自然で体に負担がかかりにくいのです。つまり、片側ばかりでカバンを持ってしまっていても問題はありません。むしろ意識的に余計なことはしないほうがよいでしょう。
荷物を持ってある程度の時間が経過して疲れてくると、自然に反対側で持つことがありますが、それも脳が判断していることですので、そのようなときは持ち替えましょう。物の持ち方というのは、よほど重いものでない限りさほど気を遣う必要はないのです。
意識して持ちにくい方に荷物を持つようにしていると、体に余計な負担が掛かるようになり例えば腰の痛みが出たり、脚が重くなったりなどのつらさが出ることにつながりかねません。
例として、右腰に痛みを感じている場合を考えてみましょう。そのような場合は脳が自然と体の状態を判断して、腰の右側をかばって左足に体重を掛けて歩いたり立ったりします。
しかしこれを意識して左右均等に体重を掛けるようにして生活していると、腰の右側に負担を掛け続けてしまい腰痛がさらに悪化してしまいます。
脳は体を最良の状態に保てるように判断をしていますから、その脳の判断に逆らって生活することは避けた方がいいのです。
したがって、鞄を持つときも意識しないで自然に持ちやすい手で持つようにしましょう。
体の歪みがとれてくると、そんなに片側に集中して持たなくなりますから、歪みにお悩みの方がよく気にしていらっしゃる「片側ばかりで鞄を持ってしまう」ということも次第になくなっていきます。