Q. ピアスをしていると、どうして体が歪むのですか ?
A. ピアスによって耳が刺激されると、頭蓋骨が歪んで全身の歪みにつながります。
耳と顎(あご)は骨格の関係上密接に関連し合っていて、耳に過度な刺激を与えるとすぐに顎が歪みます。
耳の穴のすぐ前方に顎関節の先端があり、耳に何らかの刺激が加わわることで顎が歪むのです。
頭蓋骨の一部である顎が歪むと、顔の骨格なども含めた頭蓋骨全体が歪んで、全身にも歪みが派生します。
以下の図のように、頭蓋骨は15種23個の骨がジグソーパズルのようにかみ合っているような構造です。
そして顎関節は、頭蓋骨を構成する骨の一部です。そのためピアスによって顎の関節が曲がると、頭蓋骨全体に歪みが生じるのです。
体には、わずかな刺激でもダメージを受けやすい急所が存在します。耳もそのうちの一つにあたります。
ピアスは、そのわずかなダメージにも敏感な耳に穴を開けて金属を突き刺すことになるため、非常に大きな刺激となります。しかも長時間も装着し続けるので、耳に与える影響の度合いはかなり大きなものとなります。
ピアスだけでなくイヤリングも同様で、耳を刺激していることに変わりはないのでよくありません。
ピアスをしていると、施術後の状態を維持することが困難になる。
十全治療院で施術を受けていても、普段の日常生活でピアスをしている方の場合、よくなるまでにかかる時間は長くなってしまいます。
例えば、それほど長い時間をかけずによくなるはずの頭痛が、5回施術を受けても未だによくならないというようなことがあります。ピアスを付けているというだけで、よくなるまでの時間が3倍以上になることがあるのです。それほどにピアスが体に与える影響は大きいと言えるでしょう。
施術後の状態などから「この方は比較的早く回復できるはず」と確信できるような方でもなかなかよくならない、あるいはよくなってもすぐにぶり返すというような場合に、確認するとピアスが原因だったということが時々あります。
お仕事などでどうしてもピアスをするという必要でもない限り、しない方が無難です。
ピアスを付けるのは、パーティーや結婚式に招待された時など、特別な時だけにするようお願いしています。
ピアス以外でも、基本的には耳を刺激しない方が賢明です。
ピアス以外にも、耳を刺激してしまっている要素は日常に多く潜んでいます。極力控えめにするのが無難です。
例えば、耳掃除・イヤホンなども体が歪むことがありますから、頻繁にしないことをおすすめいたします。
耳鳴りやめまいで悩まれている方は特に注意するよう心がけてください。そのような方の場合、ピアス等で耳を刺激すると耳鳴りやめまいがさらに強く出る場合がございます。