～ 首のゆがみは、のど仏を確認すると分かりやすい ～

2025.01.25

ゆがみ

背骨の首の部分の頸椎は7個あり、35の関節と約100個の靭帯や筋肉が備わっています。それぞれが複雑に絡み合っていますので、首がつらくなって揉んだりさすったりしても一時しのぎにしかならなくて、複雑に絡み合っている組織をもつれさせるようなことになり、かえって悪化させます。

そうとは言え、首がこったり重くなってくると首肩背中の血行も悪くなり、四六時中うっとうしくて気分もスッキリしなくなり表情もさえなくなります。仕事や学業への効率も悪くなり放置しておけない問題です。当院に通われていい方向に体が変わってくると、ゆがんでいた7個ある頸椎の並び方もよくなり「首のうっとうしさ」も軽減してまいります。これはすでに実感されている方も多くいらっしゃることでしょう。

繊細な首を良好な状態に保つためには、簡単なことですが注意が必用です。「首を回さない」「首を揉んだり摩ったりしない」「腕から手指を使い過ぎたり、いじらない」「姿勢を正さない」・・・これらは癖になって知らず知らずのうちにかなりの回数をこなしてしまいます。毎日の癖が積み重なって結果としては大きな刺激になりますので、意識してしないように努めましょう。首の歪みがとれてくると自然にしなくなるのでそれまでの辛抱です。早くよくなるタイプでもそうすることで回復が遅くなります。

それ以外にも、普段長く接する物の環境を整えるのも早く回復するコツです。
①椅子・机の高さ
②敷き布団やベッドの固さ
③枕の高さと柔らかさなどです。

2①は股関節・膝・足首の角度がそれぞれ90°になっているのが自然な座り方です。ちなみに身長165cmの私には、座面42cmが丁度いい高さです。②は柔らか過ぎも固すぎてもよくありません。スプリングコイルのマットを選ぶとすれば、固めの物を選んで上に敷くベッドパットで調節するのが賢明です。柔らか過ぎるのはとり換えする以外ありません。③は一番大切なことで、頸椎のカーブに合った枕を選ぶとリラックスできて睡眠も深くなります。実は高過ぎる枕を使っておられる方が殆どです。

そこで、頸椎のカーブを確認する目安として、鏡に正面の首を写してのど仏の位置を確認してみて下さい。横にズレていたり、前方への膨らみが少ない方は頸椎のカーブが減少しているので低い枕を使うべきです。

唾を飲み込んで、のど仏の動きをみるとゆがんで動いているのが分かります。首のゆがみがあるとのどを真っすぐに唾が流れていかないのです。