寝違えと首の痛みの原因
何度も繰り返す、寝違え(寝違い)の首の痛み
何回も繰り返してしまう、首が回らない首の寝違え
何度も繰り返す首寝違えのつらさ
「朝起きたら、首がつるような感じで痛くて回らない」「首と頭が固定されて、不自然な動きになっている」このような寝違えのつらさが続いていませんか。
寝違えてしまうと、体を思うように動かせなくて日常生活にも制限が出てしまいます。
「寝違えてしまい、首が痛くて思うように首が動かせない」という訴えで十全治療院にいらっしゃる方にお話をお伺いしていると、この寝違えを何度も繰り返している方の割合がかなり高いです。
首寝違えの具体的なつらさの訴えとしては、「首から肩が固まった感じで動かない」「首をまわすと、ジャリジャリといやな音がする」というようなものが多数あり、多くの方がそれらのつらさに顔をしかめていらっしゃいます。
背骨のズレが主たる、寝違えの原因
私が経験を重ねるごとに発見したことなのですが、寝違えの原因の大半は、頚椎ではなく胸椎の背骨のズレによって発症しています。首ではなく、胸椎のズレが原因であることが多いのです。
実際に首を悪くていらっしゃる方は、ズレている胸椎の横突起を指で押したまま首を回していただいたときは少し動きがよくなり、押さえている胸椎の指を離すとまた首の動きが悪くなります。
このことからも、背中の骨のズレが寝違えの主たる原因であることがわかります。
背骨が自由に動くことにより、首が回ることができます。首を動かすときに頸椎も大きく動きますが、実際には背骨全体が首を回すときに動いています。
その背骨の中で胸椎がズレると、首が回るのを制限しやすいのです。
したがって寝違えで首がまわらないときは、胸椎のズレが原因になりやすのです。
寝違えを繰り返すタイプ
①いかり肩タイプ
寝違えを繰り返している方の特徴は、いかり肩になっていることです。
首・肩・背中に集中的な緊張のあるいかり肩の人は、「朝起きると首が動かなくなった」というように訴えられて、十全治療院に駆け込みでいらっしゃることがよくあります。
いかり肩は、正面から見ると鎖骨の左右の肩側の先端が上がってV字に見えるのが特徴です。
そしてその分、背中の肩甲骨もせり上がって背中が詰まったようになっていることから、背骨の一部である胸椎が歪んでしまいます。
このような状態であるために、いかり肩は寝違えの原因になりやすいのです。
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②肩甲骨の歪みタイプ
左右の肩甲骨が歪んで内側に寄ってきて、左右の肩甲骨の膨らみと角度が違っていませんか ?
そのようなかたちで背中の筋肉が緊張しているのは、典型的な肩こり・背中こりタイプです。下の写真のモデルのように歪んでしまっていることでしょう。
背骨の胸椎部分にも歪みがあって、寝違えを繰りかえしてしまうタイプです。
肩甲骨がスライドするようなかたちで腕を上げたり下げたりしていますから、このタイプの方は四十肩・五十肩にもなりやすいです。
「まっすぐに体を伸ばして眠れない」という訴えも、このタイプの方には多いです。
>四十肩・五十肩と肩関節周囲炎のページへ
背中肩甲骨の歪み
首の牽引(けんいん)とストレッチについて
寝違え対処法として首の牽引をするのは良くありません。
首を引っ張ることによって、頚椎のズレを矯正しようという単純な発想から試みられる処置ですが、実際のところは何の処置にもなっていないどころか、かえって人体に悪い影響を及ぼします。
実際には、頚椎のズレているところは周囲の筋肉や靱帯が固まって拘縮を起こしています。
そのため、首を牽引しても目的の箇所は動かずに上下の何ともない部分が引っ張られ、頚椎全体の正常な前弯が減少してしまう結果に終わってしまうのです。
長く続けていると首の骨のカーブが失われ、ミリタリーネックやストレートネックを招いてしまうということにつながりかねません。
またストレッチを行うということも同様で、無理をして伸ばそうとすることで首を痛めてしまう恐れがありますのでおすすめできる方法ではありません。
1年に4~5回は寝違えが起きるという方もいらっしゃるようですが、寝違えが癖になっているのです。
そのような方は、寝違えてつらくなる度に首のストレッチや牽引、あるいは冷やしたりなどといった処置をしてきたのだと思われますが、それは誤魔化してきただけだと言えるでしょう。
根本的な寝違えへの対処を施せていないままですから、何度も寝違えを繰り返す羽目になるのです。
そして、場合によっては繰り返し行っているその場しのぎの処置が、さらなる首の状態の悪化やその他体の不調を招いてしまうのです。
寝違えを根本的に改善するには
寝違えを起こさないような体に変わらなければ、癖になって繰り返してしまいます。
体の歪みがとれて、胸椎のズレがない状態にならなければ、現状から抜け出すことはできません。
手に切り傷を作っても、傷口を塞いでしまう力が誰にでも備わっています。このはたらきを十分に発揮できていれば、寝違えが起きても自然に体の中から立て直せることができます。
さらに、この自然になおす力を最大限に保ち続けていると、寝違えを起こさないような体に変えていくことができるのです。
傷口を塞ぐのも脳から指令を送っているのです。脳からの指令は背骨の中を通っている脊髄を伝わって全身へ流れています。
しかし頸椎(首の骨)上部にズレがあると、脳からの指令が全身へ十分に流れていきません。
首の一点矯正は、この頸椎のズレを矯正することが目的です。
たった一ヶ所の矯正ですが、脳からの指令が正しく全身へと流れるため、「よく眠れない」「疲れがとれない」などの体の不調なども含めた全身が快方に向かっていきます。
顔の歪みもとれてきますので、以下のページをご覧ください。
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首の一点矯正
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